BLOG — TheArts
The Artsを語らせて Part.3
投稿者 : 白水健寛 on
勝利の女神として伝えられる「サモトラケのニケ」、日本を代表する木版作家・棟方志功の「不動明王図」、世界の枢軸と囁かれる秘密結社「フリーメイソン」、疫病封じの妖怪「アマビエ」、3メートルの宇宙人としても知られる「フラットウッズ モンスター」などなど各国の芸術作品、あるいは各地に根付いた民間伝承まで様々なモチーフをコラージュし、その名の通り「纏う芸術」を体現しました。 ぜひ皆様もこのカオティックなコラージュからいくつのモチーフを見つけられるかトライしてみてください。もちろんアイテムのクオリティも盤石です。往年のヴィンテージハワイアン同様にレーヨン100%で仕立て、リゾートムードを盛り上げるリラキシンなサイジングにまとめています。 22S-The ArtsPrice: 17,380yenSize: S, M, L, XL, XXLMaterial: Rayon 100%Color: Black×Yellow, Brown×Off White, Navy×Fresh, Burgundy×Pink
The Artsを語らせて Part.2
投稿者 : 白水健寛 on
メイグスはニューメキシコへと移住する1950年代初頭までの約20年の間に、300以上ものオリジナルパターンを考案していますが、とりわけ「ホノルルのビショップミュージアムで観たゴーギャンの作風に影響を受けた」と、後のインタビューでも語るほどゴーギャンに一際心酔していたことが読み取れます。 Paul Gauguin(Public Domain) Paul Gauguin『Woodcut with a Horned Head』(1898–99 Public Domain) ゴーギャンは19世紀、当時フランス領だったタヒチを題材に多くの版画作品を残していますが、彼が主題として掲げたのはプリミティヴィスム、つまりは現代的な文化様式とは異なる原始的で未開発なライフスタイルに真理や美を見出したワケです。 そんな「ゴーギャンウッドカット」をベースにデザインした【22S-The Arts】にも我々なりのプリミティヴィスムとユーモアが宿っています。 (つづく)
The Artsを語らせて Part.1
投稿者 : 白水健寛 on
大変ご無沙汰しております。 ハワイアンシャツの歴史をここでイチから紐解くのもナンセンスかと思いますので、今季イチオシアイテムとひとつとして先日入荷した【22S-The Arts】についてちょっとだけ書かせていただきます。 とはいえ、じつはこの象徴的な筆致にピンと来た方も少なくないのではないでしょうか?そうです。イメージソースは数あるハワイアンヴィンテージアーカイブの中でも最高傑作のひとつに挙げられる、あの「ゴーギャンウッドカット」です。 ©TheAlohaShirt.net フランスの画家ポール・ゴーギャンが手掛けた版画作品の一部を大胆にコラージュしたオリジナルは、1950年代に伝説のハワイアンテキスタイルアーティストとして一時代を築いたジョン・メイグスによってクリエイトされています。 JOHN MEIGS ©Art of the Aloha Shirt Cannon Art Gallery メイグスは1930年代、当初はジャーナリストとしてホノルルを訪れ、急成長する彼の地の被服産業、ひいてはテキスタイルデザインへと傾倒していきました。やがては自らもデザイナー、マーチャンダイザーとして筆を執り、単なる土産物だったハワイアンテキスタイルをアートの領域へと押し上げたシーンを代表する功労者のひとりなのです。 (つづく)