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2023SSシーズンカタログ同梱開始
投稿者 : 白水健寛 on
いよいよスタートを切る2023SSシーズンカタログを本日(1月27日 PM19:00)よりオーダーいただきましたお客様に同梱させていただきます。 今季のテーマは「Daily Comfort」。往年のアーカイブに敬意を払いつつも、日々変わりゆく時代のライフスタイルに寄り添える快適性を備えたコレクションを目指し、フェローズのいまを表現しました。数に限りがございます。予定数がなくなり次第キャンペーンを終了させていただきますことを予めご了承ください。
ブランド初となる本格アイウェア登場
投稿者 : 白水健寛 on
フェローズ初となる本格アイウェアがいよいよ今週土曜日(1月21日)に登場します。これまでリリースしてきたファッションサングラスとは異なり、今回リリースを迎える2モデルは簡易的なサングラスだけでなくメガネとしても長きにわたって常用可能な文字通りの本格派アイウェアであり、フェローズの名を冠した初の謹製モデルとなります。 代表・志村が自らデザインを手掛け、細かなニュアンスまで忠実に具現化するにあたりタッグを組ませていただいたのは、創業90余年を数える名門パリミキさん。 ファーストコレクションでは、アイウェアシーンで近年アメリカントラディショナルと人気を二分するフレンチヴィンテージをベースに、実用的でベーシックながらも、どことなくエレガントな趣きのあるコレクションを目指しました。 まず全3色展開となるセルフレームモデル【GABIN】は、1950年代末に黄金期を迎えたヌーベルバーグを代表する名優ジャン・ギャバンにインスパイアされています。 public domain フロントリムの上部を横一直線にカットしたデザインが王冠のように見えることから、通称クラウンパントとも呼ばれるボストンタイプのセルフレームモデル。 無骨な肉厚フレームと随所に見える直線的な表現で往年のギャバンよろしく渋めなニュアンスに仕上げました。 一方、2色展開の極細メタルフレームモデル【BELMONDO】では、ジャン=リュック・ゴダール監督『勝手にしやがれ』でも知られる名優ジャン・ポール・ベルモンドをイメージしています。 public domain 彼は正統派の二枚目でありながら、あえて三の線もこなす独自の存在感から、あの『ルパン三世』のモデルとなったことでも知られています。 無骨な【GABIN】とは対象的に、ややラウンドがかったチタニウム製メタルボストンで仕上げました。 ベルモンドが持つ飄々とした印象とエレガントさを、1930年代頃のアーカイブに倣い繊細な意匠で表現しています。 なお、上記2モデルにつきましては、クーポンチケット(有効期限あり)を付属し、全国のパリミキ一部店舗にてレンズの度入れ(料金別途・クーポン活用で10%オフ)やフィティングサービスをお受けいただけます。 当オンライストアはじめ、全国の直営店、特約店(※一部取り扱いのない店舗もございます)、さらにパリミキ一部店舗において2023年1月21日(土)一斉発売です。 GABINPrice: 17,600yenSize: FreeMaterial: AcetateColor: Brown×L.Green Lens,Yellow×Yellow Lens,Black×L.Blue Lens BELMONDOPrice: 19,800yenSize: FreeMaterial: TitaniumColor: Silver×Clear Lens,Black×L.Gray Lens
定番ベイカーパンツを語りたい Part.3
投稿者 : 白水健寛 on
では、我らが定番【PUPT1】の細部を見ていきます。 まずジッパーフライの前開きとウエストサイズ設定は中期型に倣う一方、初期型に見られるボタンアジャスターを備え、簡易的なベルトレスにも対応しています。 また、オリジナル同様にセンターループもオフセット。 もちろん前身頃の貼り付けポケットや両サイドの巻き縫いシームなど象徴的なディテールワークはそのままに、シルエットをすっきりとシャープに絞ることでよりモダンな印象へと昇華しました。 さらにデニムやタイガーストライプなどローカルメイドを思わせるバリエーションも加え、今や各国で愛されるスタンダードモデルとなっているのです。 PUPT1Price: 15,400yenSize: 28,30,32,34,36Material: Cotton100%Color: Olive, Denim, Tiger Stripe, Navy, Camouflage
定番ベイカーパンツを語りたい Part.2
投稿者 : 白水健寛 on
1960年代に入ると多くのミリタリーガーメンツと同様に、ユーティリティトラウザーズにも大きくわけて2回のマイナーチェンジが施されました。 ©California Military Department Historical Collection まず1964年には、それまでS、M、L表記だった簡易サイジングが見直され、W32×L30といった実寸サイズが主流となるとともにウエストアジャスターを撤廃。さらに一部の例外を除いては前開きがボタンフライからジッパーフライに変更されました。 徴兵制の廃止とともに事実上志願制となった1975年には、ポリエステル混素材を採用した「デュラブルプレス」、つまりは当時の民生品と同様にノンアイロンを謳った制式名「OG-507」にその座を譲っています。 ©Digital-Commonwealth 一方でお役御免となった前任OG-107は民生市場へと大量流出し、わずか数ドルという優れたコスパから、皮肉にも反戦運動の急先鋒だった初期バックパッカーやオリジナルヒッピーたちに再評価されているのです。 ©SuperTopo ©Leena Krohn Part.1でも触れたようにフェローズの【PUPT1】も、あくまでOG-507以前、当時のヘビーデューティ第一世代にも愛された100%コットンサテン仕様の初期型と中期型にインスパイアされています。 (つづく)
定番ベイカーパンツを語りたい Part.1
投稿者 : 白水健寛 on
こんにちは。フェローズストアの中の人です。今回は通称ベイカーパンツこと定番ユーティリティパンツ【PUPT1】について少々語らせていただきます。 その名(パン職人)の由来には諸説あるようですが、いずれにせよベイカーパンツは海外ではほとんど通用しない和製通称だと言われています。他国ではユーティリティパンツやファティーグパンツなどが一般的であり、制式名は「OG-107 ユーティリティトラウザーズ」。いわゆるコンバットユニフォームではなく、あくまでマルチパーパスなワークトラウザーとして1952年にアメリカ陸軍によって開発・官給されています。 ©alcalde ベースカラーのオリーブグリーン(OG)と陸軍仕様のカラーコードから107と名付けられ、前身モデル「M1947 HBTトラウザーズ」のデザインをほぼそのまま受け継ぎながらも、素材を重厚なヘリンボーンツイルからより軽量かつ大量生産可能なコットンサテンに刷新。 マイナーチェンジモデルも合わせると、じつに30年以上も継続採用された傑作モデルのひとつです。1970年以降は薄手のコットンポプリンやポリエステル混などイレギュラーな個体も見て取れますが、フェローズの【PUPT1】では1960年代初頭までに見られた初期型のディテールワークと1964年以降の通称中期型の利便性をあえてミックスしています。 (つづく)